礼儀正しさはビビリな性格から

劇団EXILEの仲間とは、以前は舞台やイベントで一緒に活動する機会が多く、ご飯を食べに行ったりしていましたが、コロナ禍では全然ですね。僕らは本当に個性がバラバラすぎて、まとまりが1ミリもない(笑)、それぞれが自分の道を行っている集団なんです。いい意味で、先輩後輩を意識せずに過ごせるグループという気がします。

個性豊かな集まりとはいえ、LDHという事務所はすごく丁寧な人が多いんですよ。僕自身、事務所に入った時に丁寧に接してもらったのを今でも印象深く覚えていて、そうありたいものだと常に思ってきました。きっと事務所内には、僕と同じように感じている人がたくさんいるんじゃないかなと思います。

僕が礼儀正しく見えるとしたら、それはビビリな性格の影響もあるかもしれません(笑)。「ちゃんと言葉を選んで、考えて発言しないといけないぞ」と、僕のビビリな部分が反応しているから。

そんなビビリな僕ではありますが、これまで役者として、サラリーマン、武士、金髪ヒゲ面のいかつい若者など、さまざま役を演じてきました。「ギャップがあるね」と好意的に評価してくださる声を耳にするたび、ありがたいことだなあと感謝しています。

その一方で、本当に近しい人、特に家族からは「ちょっと恥ずかしくて見ていられない」と言われることもあって(笑)。「そうかそうか……」と感慨深く受け止めながらも、「もっと頑張らないといけないな」と気を引き締めています。