まずは今日と明日を丁寧に暮らしてみよう

どうしても思いつかない場合は、「近所の公園にアリが巣を作っていたら、毎日観察してみよう」でもいいですよ。

「お、今日はアリがちょっと増えたな」「どこからパンくずを運んできたんだ?」なんて、文字にしてみるとちょっと心配になる人ですが、本当、そんなレベルでもいいと思うんですよ。

で、その目標を設定したら、それを1週間、続けてみてください。

「いまいち面白くないなあ」と途中で思っても(たぶんそう思いますよ、最初のうちは)、そこを我慢してコツコツ続けてみるのがコツです。

「今日から毎日、1時間歩こう!」など、志が高い目標を設定しちゃうから、なかなか続かないんです。「努力」「忍耐」みたいなTシャツを着て、精神論になっちゃう。 こうして、自分ができることを積極的にやっていくだけでも、次第に前向きな気持ちになれるはずです。

「老いても楽しむ」、こうした積極的な気持ちがいちばん大切だと私は思います。ジジババになっても、ワクワクは生み出せるのです。

人生は今日と明日のくり返し。先の不安に苛(さいな)まれることよりも、「今日1日をどう過ごすか」「明日は何をしようか」の目標をずっとクリアして生きていけば、それでいいのではないでしょうか。

今日と明日の2日間、丁寧に暮らしてみてください。

私も、今日と明日を懸命に生きることをくり返ながら、毎日コツコツと目標を達成し、80歳まで皆様の前でしゃべり続けたいと思います。

※本稿は、『我が家は前からソーシャル・ディスタンス』(マキノ出版)の一部を再編集したものです。


『我が家は前からソーシャル・ディスタンス』(著:綾小路きみまろ/マキノ出版)

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