101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『季節感が味わえる、味つけごはんのバリエーション』

まぜごはん、炊き込みごはん、ばらずしなど、きりがないほどいろいろなものが作れるのが味つけごはん。

旅先で教えていただき、「こんな食べ方もおいしいかも」と新しいレシピがどんどん増えていく一方、長年作りつづけてきた間に、具の種類も、お酢の割合も、いつの間にか自分流になっていきました。

味つけごはんを炊くときは、具にもよりますが、塩少々、あるいは醤油を加えて炊き、味のおぎないのために、だいたいお米二カップに、大さじ二杯くらいの見当でお酒を加えます。

おもてなしにも、〈普段着〉の食事にも(イメージ写真提供:写真AC)

昆布があれば、上に昆布を浮かせて一緒に炊きます。菜めしなど色の鮮やかさを楽しむごはんには、醤油は使いません。

季節感が味わえるごはんは、旬のおかずを添えれば、おもてなしのごちそうになります。

一方で、お味噌汁を添えただけでも満足できるので、忙しいときの〈普段着〉の食事としても活躍します。

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