「批判」で終わると「小さい」人間に見える

聖人君子ではないですから、他人のことを批判したり、嘆いたり愚痴をこぼしたりしたくなることもあります。そんな時に僕が心がけているのは、「批判よりも提案を。嘆きよりもユーモアを」。

もとはセールスフォース・ドットコムのCMのコピーですが、いい言葉だなと思って「ゴゴスマ」の番組運営のモットーにしています。

ところが、先日、他局に出演し、「後輩のこういう言い方が気になる!」というテーマでトークしていた時、このモットーを忘れて、いくつかの言葉尻をとらえて「こういう言い方、腹立つ」と言ってしまった。たとえばこういうやり取りです。

石井「今度、ご飯食べに行こうや」

後輩「他はどんなメンバーなんですか?」

こういう受け答えに対して「なんやねん、僕だけやったら行きたないんかい! と思って腹立つ」と言ったわけです。

そうしたら、いろんな人から「石井って、小さい人間やな」「そんなことで腹立てるなんて……」という批判をいただきました。

「しまった!」と思いました。半分笑い話みたいなつもりで調子に乗って話したのがいけなかったのか。いや、それもあるかもしれませんが、「批判」だけで終わったのが感じ悪かったんだと気づきました。

「批判」だけで終わると感じが悪い?(写真提供:写真AC)

「この言い方だと、損する可能性があるから、こういう言い方のほうが得する」と提案にまでつなげるべきでした。