冷え対策は姿勢を正すことから

冷えを根本から改善するには、自律神経を乱す原因となる姿勢を整えることが大事、と久手堅先生。

「正しい姿勢とは、骨盤が床に対して垂直に立っていて、かつ骨盤の一直線上に、肩や耳が乗っている状態です。骨盤が前後左右に傾くと、姿勢も乱れます」

また、自律神経を整えるには、意識的に腹式呼吸をすることも有効だそう。

「息を吸うときに胸部をふくらませる胸式呼吸では交感神経が、お腹をふくらませる腹式呼吸では副交感神経が優位になります。冷え対策には1日3、4回、腹式呼吸をして、副交感神経を優位にしましょう。3秒吸って、3秒息を止め、6秒かけて長めに吐くのがコツです」

腸内環境を良好に保つ事を意識することも、自律神経を整える ことにつながるとアドバイスします。  

「毎日の食事で、みそや漬物といった発酵食品や、食物繊維が豊富な根菜類を積極的に摂りましょう。腸内の善玉を増やし、免疫力もめてくれます」

次ページからは、冷えを改善する方法について詳しく紹介します。