101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『人に教わる味も家庭料理を豊かにしてくれる』

「春キャベツたっぷりのパスタ」はお友だちの家でごちそうになり、すっかり気に入ってうちでも作るようになった料理です。

作り方は簡単。パスタがゆで上がる直前に、鍋にザクザク切った新キャベツをたっぷり入れます。

フライパンに多めのオリーブオイルを入れ、アンチョビーとみじん切りのニンニク、赤トウガラシを加えて煮立て、ゆで上がったパスタとキャベツを入れて混ぜ合わせるだけ。

新キャベツの季節にオススメ(写真はイメージ。写真提供:写真AC)

 

お友だちの家では、このパスタに、塩ゆでのそら豆、グリーンアスパラのサラダ、合鴨の燻製のうす切りやチーズが食卓に並び、みんなで白ワインをいただきながら、大きな窓の外に見える満開の桜を楽しみました。

パーティーの一品として登場した味ですが、簡単に作れるので、新キャベツの季節のひとりごはんとして活躍しています。

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