今がいちばん自分らしい
作家で詩人のメイ・サートンの「今がいちばん生涯で自分らしい」という言葉を読んだ時、まさに私の「今」ではないか、と心を揺さぶられた。
若い時は人間関係に悩み、劣等感に押しつぶされていた。何をしたらいいのか焦り、何も見つからなかった。けれど今では、いつの間にかやりたいこと、知りたいことをたくさん抱えている。
体にも頭にも老いは確実に訪れている。一進一退であるが、どこまでやれるか挑戦する心を持ち続けたい。どんな些細なことや困難なことであっても、与えられた時がチャンスであると考えるようになった。それに向かっていくと、学ぶ充実感や興味もわく。
逆に、なんで自分だけがこんなことをしなければならないのか、というような不満は消えた。この年まで生きて、ようやく手にした充実感。若い時に、こんな70代が来ることを予想できただろうか。