『慈愛に生きる-ヒマラヤ大聖者 相川圭子自伝』(著:相川圭子/中央公論新社編)

人生の選択は常に修行

人は、日々の中で常に岐路に立たされ、その時の状況に合わせた選択をしています。でもその多くは、自分の意志で選択をしているわけではなく、過去の記憶という種が現実に実を結んでいるのです。

誰にも持って生まれた資質、育つ環境、出会う人々、望むと望まざるとにかかわらず経験するさまざまな出来事があります。すべて人生の宝です。その宝を最大限に生かし、気づきをもち感謝して生きる人の毎日は、奇跡的な出来事で満ちています。

1980年前後、インドにて

私は人生の選択は常に修行ととらえてきました。究極のサマディを成就してから30年以上にわたって、叡智と波動を皆さんの意識の進化のためにシェアしてきました。

今、あなたが私と出会ったことも、奇跡の現れの一つです。私の半生を知っていただくことで、何か気づきがあるかと思います。それは瞑想への始まりになります。

あなたはこれらの言葉を読むことで新しい視点の考えに触れ、あるいは不確かな理解が「ああそうなのだ」と確信に変わることもあるでしょう。

あなたもさまざまな歩みをしてきました。ただひたすらに「今の自分」があることを感謝しましょう。肯定するだけで、魂の浄化は始まります。ヒマラヤ聖者との出会いで、あなたは心の限界を突破して軽やかで愛ある人生を歩んでいくことができます。

本書が、この先何が起きるかわからない不安の人生を、より良く美しく生きる手助けになりましたら幸いです。私はヒマラヤ聖者として、皆さんが目覚め世界が平和になるために祈っています。

 

※本稿は、『慈愛に生きる-ヒマラヤ大聖者 相川圭子自伝』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。