東京ドームで、一人バラードを熱唱

もともとは役者ではなく歌い手を目指していた青柳さん。2006年にLDH社主催の「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION」に参加したが、この時に選ばれたのは現在EXILEのボーカルとして活躍しているTAKAHIROさんだった。

「昔はCDやレコードを集めるのが好きで、いろんなジャンルの音楽を聴いていました。歌うことも大好きだったんですが、お芝居をやると決めてからそれらを一切やめました。ところがその後、出演していた作品の延長線上で、歌を歌うことになりまして。しかも初披露の場が、京セラドームや東京ドームといったとんでもない場所だったんです(笑)。広いところに一人ポツーンと立ってバラードを一曲歌うという、衝撃的な体験をしました。すごくいい経験になりましたが、なかなかないですよね、人生でそんなことは」

憧れていた歌の世界。ドームでは、どんな思いで歌っていたのだろう?

「イヤモニ(インイヤーモニター)を付けていたため歓声も聞こえず、音楽と自分の声しか返ってこない。あとで映像を観て初めて『あっ、こんなに声援を送ってもらっていたんだ』と気づきました。曲終わりでイヤモニを外してお客さんの声を聞いてみるとか、そんな余裕すらなかった。もうひたすらテンパって終わったという感じでした」