「どんなジャンルの仕事も、その中にある面白いところを探しながらやってみることが自分には合っているのかなって」(撮影◎本社・中島正晶)

やれることは何でもやりたい、というマインドに

歌い終わった時、「感動はしたけれど、楽しいなとか、歌っていいなという感情はまったく湧かなかった」と青柳さん。

「昔、音楽をやっていた頃は楽しかったんですが、いざ職業にしてみると、楽しさより閉塞感を感じました。もうその頃には、お芝居で認められたい、活躍したいという欲のほうが強くなっていたので、これ以上手を広げてしまうと、自分が掴めるものがなくなっちゃう気がしたんです。あくまでもその時は、ですけど」

今は「やれることは何でもやりたい、やるからには楽しんでしまおう」というマインドになっているそう。

「どんなジャンルの仕事も、その中にある面白いところを探しながらやってみることが自分には合っているのかなって。自身のイメージにこだわるのも大切なことなのかもしれませんが、僕の年齢だったらそんなことを気にするより、さまざまな人と組んで経験を積んでいったほうが、得られるものが多いんじゃないかと思うようになりました」