青木さやかさんの好評連載「48歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、48歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、ギャンブル依存の頃を赤裸々に告白した「パチンコがやめられない。借金がかさんだ日々」などが話題になりました。今回は「白髪にしたい人として」です。
わたしの身だしなみチェックを欠かさない娘
ここ一年、白髪を染めてくれるのは小学6年生の娘である。
それまでは美容院で染めてもらっていたのが、お財布と時計と相談し、よし家で染めてみよう!となったのだ。
美容に興味があり器用であり、わたしの身だしなみチェックを欠かさない娘が、白髪染めを買ってでてくれた。有り難い話である。
20代から白髪はあった。あまり外見を気にしないわたしだが、そっと「白髪がありますよ」と教えてくださる方がいたりすると、白髪とは人によっては隠した方がいいものなのだな、と知った。
そこから、ずっとずっと、染め続けてきた。20年以上。
思えば長い染めの日々。