さらに衝撃だった彼女の告白

ふだん、仕事を受けるか受けないかのジャッジは上の立場にいる男性マネジャーだったのですが、このときばかりは女性デスクが、力強く、キッパリ、「もう止めましょう」と言ってくれたのです。

私には20代の頃から《かかりつけの婦人科医》がありました。仕事をしていたTBSラジオのすぐ近所にレディースクリニックがあり、早朝勤務や長時間の運転が原因だったのか、生理不順や月経困難症に悩んでいる先輩が何人も通っていました。私自身は特に自覚症状はなかったのですが、試しに通ってみたら「基礎体温を毎日、計るように」と言われました。

1ヵ月計ってみると、低温期と高温期がハッキリしていないということが判明。「薬で身体に覚えさせる」と医師から言われ、3種類の薬を出されました。それを低温期、排卵期、高温期に合わせて飲んでいたと記憶しています。

(写真提供◎写真AC)

その薬を止めることになったのは、偶然そのクリニックの待合室で会った学校の同級生の言葉でした。
「そんなに薬に頼って、いいことなんて一つもない」と。
さらに彼女は衝撃的な話を私にしてくれました。

「私ね、まだ生理がこないの」
24歳のときでした。言葉を失う私に対し、彼女は、「美保子ちゃんは生理がちゃんとあるなら、きっと大丈夫」と……。

クリニックの先生には「仕事が忙しくて診察時間に来られない」ということにして、通院をフェードアウトしたのが25歳。
不思議なもので、結婚準備のために26歳で仕事を辞めた途端、生理も体温も正常に戻っていました。