競馬場にたどりつくまで、ややこしい地下鉄。その一つであるアケダクト・ノースコンデュイットアヴェニュー駅(写真:『世界の中心で馬に賭ける-海外競馬放浪記』より)

競馬場にたどりつくために予習と警戒が必要

この地下鉄がなかなかややこしい。

競馬場に行くにはA線なのだが、行き先が別な列車もあるので、それに乗ってしまうとオゾンパークという、よう知らんところに着いてしまう。また、別な路線で途中まで行ってA線に乗り換えるというパターンもあるが、乗り換え駅のホームがそこそこおっかない雰囲気だったりすることもあるので、予習と警戒が必要になる。

競馬場の最寄り駅もややこしい。マンハッタン側から下り線で向かうと、行きは「アケダクト競馬場駅」には止まらない。そもそも下り線にはホームが無い。この駅は競馬開催日の11時から19時まで、上り線のみ使う駅となっている。

では行きはどうするのと思うだろうが、ちょっと先の「アケダクト・ノースコンデュイットアヴェニュー」駅で降りて、そこから駐車場のようなところを数百メートル歩くのだ。いまはカジノとの間にシャトルバスも出ているが、バスが来ないタイミングなら歩いたほうが早いくらいの距離である。

以上のように聞くとなるほどそういうものかと思うだろうが、筆者はこの仕組みを理解していてもなお、アケダクトの行き来ではいろいろとバタバタしてきた。