建山コーチの分析力がチームの大きな力に

選手に対しては「この打者はここのリーグでこのくらいの成績だから、日本にいる外国人選手だと、誰々みたいなタイプだよ」とか「誰々より少し打つよ」などと、具体的なアドバイスをしてくれていました。

『活かして勝つー金メダルをつかむチーム作り』(著:稲葉篤紀/中央公論新社)

ただ韓国の国内リーグに所属する選手の力はイメージしにくかった分、インターネットなどで国内リーグの試合を毎日のように見ていました。代表メンバーも早めに決まっていたので、投手の左右別の被打率を調べていました。やはり李政厚が一番、打ち取りにくいかな、調子がいいかなと気にしていました。

米国やメキシコ、ドミニカ共和国など、米大陸のチームの選手の力がある程度分かっている分、韓国に集中できました。

準決勝の韓国戦でも、捕手の甲斐に「この打者はとにかく引っ張る傾向が強いから、きっちりとインコースを突けば絶対打ち取れるぞ」などと助言してくれていました。

建山コーチの分析力もチームの大きな力になりました。