冷蔵庫はわたし??

「そんな。冷蔵庫とわたし自身、リンクします?」
「するのよ。さやかさん自己肯定感が低いじゃない?」

「え、そんなこと、思います?」
「思う」

本連載をもとに生まれた青木さんの著書『母』(中央公論新社刊)

「思うんですね。わたしはですね、自己肯定感を上げる、は生きるテーマですよ、今の大きな!」
「自己肯定感がなぜ低くなったか、親の影響か、何があったか、そんなことはどうでもいいじゃない。過去のことなんて、どうだっていい。いつからだって肯定感は高くできるんだから」

「出来るんですかね」
「できる。だけど、自分でしか、できない」

「おお、言い切りますね!何をすれば?」
「それは…」

「そ、それは?」
「おうちの断捨離です」

「えーーー。断捨離で自己肯定感が上がるのですか?」
「上がるよ」

「あの〜、断捨離ではなくて、ですねえ、たとえば、褒めてくれるパートナーができる、とかだと、どうなんでしょうかね」
「あのね、自己肯定感がマイナスの人が褒められると、マイナスが倍増するから、自己肯定感は高くならない」