食べ物と音楽の相性によって味覚に違いが

さて、実は食べ物と音楽、面白い関係がいろいろとあります。

音楽家にはグルメが多く、料理人には音楽好きが多いと言われています。

実際に多くの音楽家は美食家ですし、カラオケ好きのシェフもたくさん知っています。
これには
「脳の音を司る部分と、味覚を司る部分が近くお互い刺激し合っている」
という説があるとか。
また、食事する時どんな音楽を聞くと良いか実験した例もあります。

「ヘッドホンでパリパリという音を聴きながら、湿気ったポテトチップスを食べると、湿ったポテトチップスがパリパリした食感に感じる」という実験でイグノーベル賞を獲った、オックスフォード大学の心理学者チャールズ・スペンス教授の実験があります。

700人の被験者にさまざまな種類の料理を用意して、6つの異なるジャンルの音楽を聴きながら食べてもらい、その味を比べてもらったそうです。
そうすると、食べ物と音楽のジャンルの相性によって、味覚に違いが出たというのです。

湿ったポテトチップスがパリパリした食感に(写真提供◎中脇さん)

なんとクイーン、ガンズ・アンド・ローゼズ、ブルース・スプリングスティーンなどのロックはインド料理との相性が良いそうで、ロックを聴きながらインド料理を食べると、ジャズを聴きながら食べたときに比べて4パーセント辛く感じるとのこと。

フランク・シナトラやニーナ・シモンのジャジーなサウンドは、寿司やタイ料理と合うのだとか。

ヴィヴァルディの曲やパヴァロッティのテノールなど、クラシック音楽はイタリア料理(パスタ)とよく合い、エド・シーランの「シング」やテイラー・スウィフトの「ブランク・スペース」といったポップ・ミュージックは中華料理とマッチするらしいです。

クラシック音楽はイタリア料理と合う(フリー素材)