『脱・東京芸人 都会を捨てて見えてきたもの』(著:本坊元児/大和書房) 

ノーギャラで書籍の帯コメントを寄せてくれたジュニアさん

しかし、この『芸人報道』をきっかけに『アメトーーク!』、『ざっくりハイタッチ』など当時の人気バラエティ番組に出られました。

そして、とろサーモン村田と作ったアルバイト生活のドキュメンタリー映画『本坊元児と申します』が沖縄国際映画祭に出品され、アルバイトエピソードをまとめた本、『プロレタリア芸人』も出版されました。

その書籍の帯に載せる推薦の言葉を、ジュニアさんにお願いすることになります。

当時の僕は、ジュニアさんと特に親しい関係ではなく、『ざっくりハイタッチ』でご一緒させてもらったことくらいしか接点はありません。でも、出版社としては本坊の知名度だけでは厳しく、ジュニアさんに推薦をお願いしようということになったのです。

年末の湾岸スタジオに200ページの原稿を持って行き、

「アルバイトの愚痴を書いた本です」

と言ってお渡ししました。年明けジュニアさんと正月旅行に行っていたツーナッカンの中本から、

「ジュニアさん、旅行の移動中、ずっと本坊さんの原稿読んでましたよ」

と教えてもらいました。どえらいタイミングでお願いしてしまった。しかもノーギャラで受けてもらっていることも知ります。

ジュニアさんからは、「芸人が書いた2冊目の『遺書』」というコメントをもらいました。芸人としてこれ以上ない誉め言葉に舞い上がりました。

できあがった本は、ジュニアさんの本かと思うくらいジュニアさんの名前が大きく印刷されております。間違って買ってくれてもいい。たくさんの人に読んでほしい。