ジェンダーギャップ解消の難しさ

リーダーになりたい女性ばかりではないのは事実。
しかし、それは男性も同じ。

男性はそもそもリーダーになる前提で社会が設計されていて、分母が違うのである。たった20人の候補者の中で、辞退する人が出るのは当然だが、何せ分母が小さいものだから目立ってしまう。

さらに、マミコのように、夫が育児に参加できない(しない)、親の助けも得られない、など、本人の努力だけではどうにもならないこともある。

育児や家事の負担がまだまだ女性に大きい社会で、しっかりサポートされ、女性が自責の念を抱くことなく働ける環境はまだまだできていない。

オウミのような体力ある大企業で、支援金が出て全面的にバックアップされてもワンオペは厳しいのだから、世の働く母親たちがやりがいやキャリアを当たり前に追うことがいかに難しいかを痛感させられる。

だからこそやはり、個人が変わるだけでは、恐ろしいほどのジェンダーギャップは解消されないのである。

いままであまりに大きな格差があった時、それを解消しようとすると「優遇だ!」と騒ぐ人がいる。しかし、それは優遇ではなく、是正である。

エミリがお飾り課長と揶揄されたように、数合わせのために女性を引き上げるな、という声は根強い。女性議員を増やそうというと、無能な政治家が増えても困るという声が必ず上がる。しかし思うのだ。では、男性リーダーは、本当に実力で選ばれた人ばかりなのですか?と。

最終回、果たしてJK5は実現されるのか?必見だ。

(写真提供:photo AC)