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70代は老いと闘える最後のチャンス それでも老いを完全に止めることはできない
80歳からは、老いていく自然の成り行きを受け入れる
70代に努力したかどうかが、あとあと大きな差になる 「健康格差」がこれからの社会の特徴 「使い続けよう」という意識や心がけがますます重要に

80歳からは、老いていく自然の成り行きを受け入れる

80代になり、85歳を過ぎたくらいからは、誰かの手を借りることも多くなってきます。

そのときこそ、ありのままの自分の老いを、受け入れる時期と考えたほうがいいでしょう。そうでなければ、その後の15~20年ほどに延長した「老いの期間」を生きていくことはとてもつらいものになってしまいます。

寿命が100歳近くにまで延びていくと、寝たきりで老衰で亡くなるというケースが一般的になっていきます。誰もが高い確率でそのような晩年を迎えるのですから、「老い」を忌避して生きていくことのほうが不自然なことです。

寝たきりで老衰で亡くなるというケースが一般的であり「老い」を忌避して生きていくことのほうが不自然(イラスト提供:イラストAC)

80歳を過ぎて老いた自分に失望したり、「老い」を嫌悪したりする必要はないのです。むしろ、大病で命を落とすこともなく、事故にあうこともなく、天寿をまっとうしているからこそ、老いに直面していると考えてもいいのではないでしょうか。

80歳を過ぎたら、老いていく自然の成り行きを受け入れる時期と言えるでしょう。