「使い続けよう」という意識や心がけがますます重要に
若い人であれば、10日間ほど病気で寝込んだとしても、治ったあとは、すぐに元の生活に戻っていくことができるはずです。
しかし、高齢者ともなると、そうはいきません。
10日間も寝込んでしまえば、運動機能は一気に衰えます。脳の機能も、ずっとベッドの中にいては、急速に衰えてしまいます。
それほど高齢者にとっては、脳機能、運動機能を維持するために、「使い続ける」ということが重要なのです。
個々の能力差が大きくなっていく超長寿社会においては、その維持するための努力をしたかどうかが、その後の大きな差となって現れてきます。使い続けようという意識や心がけが、誰にとってもますます重要となってくると言えます。
※本稿は、『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』(詩想社新書)の一部を再編集したものです。
『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』(著:和田秀樹/詩想社新書)
2022年上半期、新書ノンフィクションベストセラー第1位。(日販、トーハン調べ)28万部突破! 70歳が人生の分かれ道。一気に衰えるのか、若さを持続するのか、その分岐点はそこに! 人生100年時代を迎えたこれからは、70代の生き方がその人の「老化の速さ」、「寿命」を決める!