今後対立の深まる北条義時(小栗旬・左)と比企能員(佐藤二朗・右)〈写真提供:NHK 以下すべて〉

大泉洋版の頼朝の魅力

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で大泉洋(49)が演じていた源頼朝が他界した。7月3日放送の第26話のことである。いよいよ小栗旬演じる義時が中心となる時代に突入する。

この大河が評判高いのはご存じの通り。同じ時間帯に『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)と『ポツンと一軒家』(テレビ朝日)という強力番組がありながら、13%前後の高い世帯視聴率を得ている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。時代劇を苦手としがちな若者にも見られている。どうしてなのか。

まず大泉版の頼朝が魅力だった。1979年の大河『草燃ゆる』で石坂浩二(80)が演じた品格ある頼朝も良かったが、それとはまるで違った。冷酷かつ狡猾で好色。そんなマイナス要素だらけのキャラクターに惹き付けられた。過去の大河にはほとんど出てこなかったアンチヒーローだ。大泉が地元・北海道のローカル局のドラマで俳優デビューしてから27年。演技が円熟期に入っていることを感じさせた。