ホッとする? つらくなる?

閉経の捉え方は人それぞれです。「面倒」な月経が終わりホッとしたという人もいれば、更年期症状がひどくなり毎日つらい思いをしているという人もいます。

不調の有無が、捉え方にも影響を与えます。

 

閉経の捉え方は人それぞれ(写真提供◎写真AC)

閉経の捉え方は、国によっても異なります。

たとえばスペインの女性は、メノポーズ(閉経)から60代にかけての時期を「第二の青春」と呼んで好意的に迎えるのが一般的だといいます(2017年秋に参加したある学会で知りました)。

月経が終わり、女性ホルモンの変化による好不調の波からも解放されると、女性はその頃から落ち着いた、リラックスした時間を楽しめるようになります。

それを第二の青春と呼び、積極的に歩みだしていくスペイン女性の姿に、私たち日本人も学ぶべきところがたくさんありそうです。

※本稿は、『閉経マネジメント』(講談社)の一部を再編集したものです。


40代から始めよう! 閉経マネジメント 更年期をラクに乗り切る、体と心のコントロール術』(著:吉形玲美/講談社)

40歳以降の女性は、女性ホルモンの変化によって、さまざまな心身の不調に悩まされます。そして「閉経」は、それまで長い間、全身を駆けめぐって体を守ってくれていた女性ホルモンの働きが休止する、女性にとっての一大事といえるでしょう。本書で紹介する「閉経マネジメント」は、更年期前後の女性に忍びよる「更年期症状」と、骨折にもつながる「骨粗しょう症」の不安を解消するための「自分の体をマネジメントする方法」です。そこで40代以降の女性のライフステージを「プレ更年期」「更年期」「ポスト更年期」の3つに分け、それぞれのライフステージで、【女性ホルモンのコントロール】や【骨強度マネジメント】のために何をすればいいかをわかりやすく解説しました。もっと知りたい人のためのQ&Aや、患者さんの体験記もたっぷり盛り込んだ、いつまでも健康な女性でいるための方法がギュッとつまった1冊です。