それでも必ず幕は開く

休演はほとんどが突然決まります。
突然の体調不良だったり、舞台上での怪我だったり、
朝楽屋入りをしてから決まったり、
2回公演の午後の部からだったり、
開演の直前に調子が悪くなってしまうことも。

ただ、それでも必ず幕は開くのです。

バラの花に囲まれた花のみちのオスカルとアンドレ像

休演者が出た場合、他の生徒が休演者のところを務めなくてはなりません。
「代役」です。
宝塚では、稽古中に代役表というものが発表され、
自分に誰の代役がついているかを各自が把握しています。

だからといって代役が決まった時に、その役や場面を完璧に覚えているという場合は 
かなり少ないように思います。

芝居の場合、相手との掛け合いなどがある場合は、 
さすがに「ぶっつけ本番で舞台上でやってみる!」は出来ないので、 
無理矢理にでも時間を見つけて、最低でも確認作業をします。

台詞が大量だったり、踊りや歌がある場合には、
本公演と同じ演目を上演する「新人公演」でその役を務めた者が急遽入る場合もあります。
ショーの場合も同じです。