苦境のときこそ一致団結、宝塚はそんなカンパニー

芝居、歌、踊りはもちろんですが、
それに伴い衣装も着なくてはならないので、
覚える事は膨大。衣装合わせをしたり、舞台上の動線を確認したり、 
かなり大変な作業になります。

休演した生徒の代役、その代役を務める生徒の役の代役、またその代役と、
代役は一人ではないのです。

しかし、誰かの休演が決まった瞬間、
組子すべてが協力しあい、助け合いが始まるのです。
これは本当にすごい連携プレイだと思います。
生徒やスタッフさん達も総出で、その穴を埋めていきます。

「ここでこういう動きをしています」
「ここで着替えて走ってました」
「小道具は私がここで渡してました」
などなど様々な情報が寄せ集められ、
代役の生徒をみんなが助け合い、サポートしていくのです。

この舞台を絶対に成功させるんだ! というみんなの気合いと気迫。
刻々と迫る開演時間。
時間は待ってはくれません。

何度となくこういう現場に立ち会ってきました。 
誰も「他人事」とは考えずに、みんなが協力しあう光景を見てきました。

感動すら覚えます。

誰かを責めるわけでもなく、
苦境に立たされた時こそ一致団結し乗り越えていける同士達。
宝塚はそんなカンパニーなのです。

宝塚ホテル。後輩の憧花ゆりのが支配人を務めています。