一方で、30~40人の出番がある人の中には、僕が出てきていろいろ動くことに対して「余計なこと、せんでエエのに」と思う人もいる。「これまで出てなかった人にもチャンスを!」となると、結果的にこれまで出ていた人の出番が減ることになりますから。

まぁ、こんなんは押しつけたらアカンねんけど、若い頃に自分がやってきた感覚からすると、もっと、もっとがむしゃらにやる時やと思うんですけどね。

新しい劇場ができた。世に出るきっかけとなるイベントも増えた。頑張ればチャンスをつかめる。そうなったら必死にやっていたと思うんです。でも、今の子たちは必ずしもそうではない。

もう一つ、ショックというか「そうとるか…」と思ったのが今年5月、僕が座長公演としてなんばグランド花月に1週間出た時でした。