楽器演奏は究極の脳トレ

具体的な話をしますと、認知症の予防方法の一つに「デュアルタスク」があります。デュアルタスクとは、2つ以上のことを同時に行うことを言います。

「洗濯物を畳みながらテレビを見る」「ジョギングしながら英語の音声教材を聴く」など皆さんも日常で結構行っているのではないでしょうか。

楽器演奏は、楽譜を見ながら指を動かし、そして自分の出す音を聴く。デュアルタスクどころかトリプルタスクです。つまり楽器演奏は究極の脳トレなのです。

ピアノは叩けばだれでも音が出せる楽器(写真提供◎中脇さん)

さて、楽器の演奏でお勧めはやはりピアノでしょうか。10本の指を全て使いますし、足でペダルの操作もします。誰でも鍵盤を叩けば音も出ます。

ただし、本物のピアノは図体も音も大きいですし、お値段もそれなり。なかなか手が出ないものです。でも電子ピアノでしたら本物のピアノほどスペースをとりませんし、ヘッドホンなどで練習できますから一人でこっそり練習できます。

「でも大人になってからピアノを習得するのは難しいのでは…」と思う方もいらっしゃると思います。もちろん、全くの初心者がすぐに上達するものではありませんが、簡単な曲なら意外と早く習得できることも。

最近はYouTubeなどに初心者向けの動画もたくさんアップされていますので、興味のある方はご覧になってみてください。

「これなら弾けそう!」と思われるのではないでしょうか。