101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 53

『手の力が弱くなってからはフードプロセッサーで白和え作り』

「白和え」は、私の大好物。季節ごとに材料を変えていただくのが、何よりのごちそう。

とくに「柿とこんにゃくの白和え」は秋になると必ず食べたくなります。

まず、柿をせん切りに、こんにゃくは細く切ってさっと湯通しをしておきます。和え衣は、水切りした豆腐、あたりゴマ、塩、砂糖、白味噌などを好みの味つけで。

湯通ししたお豆腐とゴマをフードプロセッサーでペースト状に(写真はイメージ。写真提供:photo AC)

歳をとって手の力も弱ってきたので、今の私にはゴマをすり鉢ですることができません。

そこで湯通ししたお豆腐とゴマをフードプロセッサーでペースト状にしたところ、とてもなめらかで、それまでとは違う食感を楽しむことができました。

「菊と梨の白和え」もしみじみとしたおいしさ。ときには白和えの衣にちょっとスダチの絞り汁を加えて、味を変えるのも楽しみのひとつです。

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