101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 51

『賢く残り物をまとめて、その名も「片づけチヂミ」』

これも残った野菜などを使った一品で、私は「残りものの片づけチヂミ」と呼んでいます。

朝食で高菜漬けの余り、きんぴらごぼう、冷凍庫にあったサクラエビ、傷みかけたショウガをせん切りにして佃煮風に煮たものなど、少しずつ残っていたバラバラの味を、粉がつおを振り込んで、卵やゴマ油を加えた小麦粉の衣に入れ、中火でゆっくり焼き、薄いお好み焼きのようなものを作ります。

ネギは加えたほうがおいしく仕上がります。(写真はイメージ。写真提供:photo AC)

 

「わざわざ」入れたいのは、ネギ。万能ねぎを切ったものや、長ネギのせん切りなどなんでもいいので、ネギは加えたほうがおいしく仕上がります。レモンじょうゆでいただくと、サッパリした味に。

冷蔵庫に入れておけば数日はもつので、食べるときにもう一度オーブントースターで端がカリッとするくらい焼いて食べます。

切り分けて、サニーレタスなどを巻いて食べてもおいしいものです。

吉沢久子さんの連載「100歳の100の知恵」一覧