愛犬が亡くなった時、味方がほしいと思った

上沼 7年くらい前にお母ちゃんが肝硬変で介護が必要になった時は、お姉ちゃんに本当に助けてもらった。私は、お見舞いに行ってもすぐに帰る感じやったから。

芦川 恵美子は仕事が忙しかったから、当たり前よ。お母ちゃんが1ヵ月くらい入院してた時、大阪の実家に泊まって病院に通ってね。しばらくして、乳がんも見つかって手術になった。亡くなったのは、その次の年やったね。

若い頃、自宅でくつろぐ姉妹。仲の良さがうかがえる(写真提供◎上沼さん)

上沼 まさか、そんな早く逝くとは思ってなかったなあ。だって、亡くなる1週間前もよくしゃべってたもん。

芦川 よ~しゃべってた。毎日、喉がカラカラやったよ。

上沼 一日中、病室で2人っきりでいたお姉ちゃんはすごい。

芦川 いやいや、私は最後に一緒にいられてありがたかったの。

上沼 人生100年時代とかいうけど、そんなに長くいらんのとちゃうか、と思う時がある。ぴんぴん生きてるとは限らんし、経済的余裕なんて、100年生きてたらないわよ。私はあるけど。

芦川 私はない。

上沼 子どもにも迷惑かけたくないしね。それに、長生きするには心も健康じゃないと。

芦川 そうやね。