夢追い人よ、ドリクラにご用心
最初の頃は見極めがつかず、ドリクラの話を聞くのに随分時間を使ってしまったが、ある意味人生勉強だった気がする。
ドリクラの生態を知り、絶対にそのネガティブワードに引き込まれない。これが夢見る若者に大切な事なのかもしれない。
ちなみに、冒頭で触れた実績や肩書よりも、「ポテンシャルを見てくれる人」がまさに、今連載をしている媒体の編集者さんたちである。
ザ・都会な高層ビルにある編集部を訪れ、ウェブと紙の編集者3人を前にした面談に、私は正直ビビり倒していた。
でも、話してみるとめちゃくちゃ和やかで、
「さっそくウェブで連載していただけないでしょうか」
「ぜひお願いします!!!????(拍子抜け)」
という感じで驚くほどあっさり連載が決まり、各界のスターや大ベテランがひしめくこの媒体に、一人飛び込んだのであった。完全にチャレンジ枠と言わざるを得ないだろうが、そんな枠を設けてくれた編集者さんの懐の深さに感謝している。
また、今回出す書籍の編集者さんも、初めての面談で「すごいこの本がんばりたいんですよ。よろしくお願いします」と言ってくださり即決だった。
「初心者は無理」
「実績がないと相手にしてもらえないよ」
「あなたじゃあのメディアは無理だよ」
そうドリクラはささやいてくる。
でも、そんなドリクラの言葉を信じず、突き進んでいけば、いずれこうした、実績より可能性を見てくれる心ある人たちに出会えるものだ。
そんな人たちによって、若手は育っていくし、きっといい作品が世に生まれるのだと思う。
夢を追う人たち、(私もまだ何も叶えていないし途中だけれど)
どうか、自分の可能性を否定してくる人の言葉に囚われないでほしい。
きっとそういう人は、冷静な現実を説いてやっているという建前でも、実際はただ芽を摘みたいだけなのだから。
夢追い人よ、ドリクラにご用心。