鬱、のぼせ…26歳で更年期障害に

まず鬱が出ました。朝起きてカーテンを開ける気力がないんです。何もする気が起こらない。とにかく重く晴い気分で、この倦怠感、無力感は何だろうと思いました。仕事があるので、何とかのろのろと起き出して……廃人のように動いていました。次が情緒不安定。イライラしたり、わけもなく悲しくて涙が出てきたり。

異常な肩こりも出ました。マッサージに行って、「もっと押してください、もっと」と言っていたら、次の日、スタイリストさんが「背中、どうしたんですか」って。見たら、押してもらった跡が真っ赤なアザになっていました。

20分に1回くらい、突然カーッと汗が出るノボセもきました。頭の後ろに、何かがペターッと貼りついてくるような圧迫感。急に怒りだすおばさんの気持ちがわかりますね(笑)。ヒステリックになるのも、どうにも止められないんですよ。

これほど強く副作用が出るとは予測しなくて、先生も驚いていました。不快な症状が次々と出て、「そんなにつらくて仕事にも支障が出るなら、やめましょうか」と言われたほど。

舞台稽古のホン読みをしているときで、落ち着いた長いお芝居なのに、じっと座っていられないんです。でも、立ち稽古に入って、大声を出したり、汗をかくようになると、少し症状を忘れられたので、何とか半年間の治療を終えることができました。

治療の効果はありました。パンパンに腫れていた卵巣が半分になって、溜まっていた血液もかれたみたいで……でも、また生理が始まれば、元の木阿弥なんです。

その後は、漢方薬による治療を始めました。こちらは特によくならないけど、悪くもならない。ただ痛みが多少和らいで、規則正しく生理がくるのは嬉しかった。それまでは超生理不順で、いつくるかわからない、いつ終わるのかもわからない、という最悪な状態でしたから。