スピリチュアルに手を出したことで、人間は不安を作り出した

なぜ人間は不安中毒であり、一度抱えた嫌な記憶や不安を何度も思い返すのでしょうか。そのルーツは、僕は、神や霊などのスピリチュアルに手を出してしまったからだと思っています。

知られた話ですが、死ぬのが怖いと思う生き物は人間だけで、それ以外の生物は、死を怖がりません。死の概念がない肉食哺乳類は、150匹以上が群れになると、共食いや仲間殺しが始まります。

牛タンを手にするシークエンスはやともさん(写真:シークエンスはやともさんのインスタグラムより)

心地よい室温で、餌も潤沢に与えられていたマウスたちは、ある時仲間殺しを始め、最終的には絶滅したという有名な実験がありますが、人間以外の生物は、死が怖いとか、命が大事だといった考えがないのです。

それに対し人間は、同じ星の下、約79億人以上が共存できるという道を選んだが故に、神や霊、命の尊さ、死のおぞましさなどの共通理解を得てしまった。そして、死ぬのが怖い、という意識から、不安がないと生きていかれないという性質を得てしまったのです。

つまり、不安も自分たち人間が作ったものなのです。