シローさんへの思い

そうなるとね、これまであまり口にしてこなかったシローさんへの思いも込み上げてくるようになってきました。

才能の量で言うと、シローさんは僕なんかの100倍、200倍はあったと思います。これは紳助君も認めてました。すごいと。

ただ、天才肌というか、ネタ合わせをしないんです。

シローさんにはシローさんの哲学があって、ネタ合わせをやってしまうと本番が予定調和になる。リアルさがなくなる。漫才の台本はあるんですけど、それをザッと覚えて、あとは出たとこ勝負。これがシローさんのスタイルなんです。

ただ、天才肌のシローさんはそれでいいかもしれませんけど、僕としたら不安もあるし、合わせることでプラスアルファが生まれる部分もある。そこも含めてネタを作っていったらいいんじゃないかと思ってたんですけど、結局、シローさんの才能が勝る形で、ネタ合わせをしないまま舞台に上がってました。