初めて発作が起きたのは、3年前の10月。朝、ベッドから出たとたん、いきなりものすごい動悸が。救急車を呼び、循環器科の充実した病院に運ばれました。心電図、心エコー、心臓のレントゲン、血液検査。点滴をしてもらい、動悸は治まりましたが、「こういうことが続くようならば、手術で心房細動を止めるしかありません」と医師。

翌日、その病院から電話があり、院長の問診を受けました。それがその後もかかることになる院長との出会いです。

気持ちの悪い便秘は続いていましたが、しばらくは心臓の発作もなく過ごせていました。しかし数ヵ月後、食事をしたり、夜ベッドに横になると、動悸がするように。かかりつけ医に大きな総合病院を紹介されましたが、初診予約まで半年待ち。待つ間も動悸が頻繁に起きるので、最初の発作で運ばれた病院で院長の診察を受けました。

この病院でも同じ手術は可能。でも、かかりつけ医に紹介された総合病院で受けるほうが筋だと思い、院長にもそう伝えました。

 

救急で運ばれた先の院長の対応は

ようやく不整脈の手術を受けられたのが、2年前の11月。問題の症状はなくなりました。しかし、合併症の食道炎と急性出血性胃炎に罹患。食事制限のため食べる喜びを奪われ、さらに18キロも体重が減少してしまったのです。

体力がなくなり、徒歩3分のかかりつけ医に行くにもフラフラ。好きで習っていた絵の教室にも行けなくなって……。その頃から、電車に乗ると、声は出ないのに唇が体の不調を訴えるように動くという症状も出始めたのです。

術後の検査で心臓に異常がないにもかかわらず、動悸が乱れる。それで心療内科に通うようになりました。診断は、うつになりかけているとのこと。3種類の薬が処方されました。

そんななか、ある朝起きると、平衡感覚がない。救急車で運ばれ、「一過性迷走神経反射」と診断されるも、「原因はわかりません」。また、急に意識が薄れて搬送され、検査の結果、「心療内科から出ている薬が体内に残っているのでは」と言われたこともあります。その後も、異変が起きて救急車を呼ぶことしばしばでした。