義時が「のえパパ」を国司にねじ込んだことの意味
そうすると、義時が「のえパパ」を伊賀国司にねじ込んだということは、どういう意味を持つのでしょう。
あんたはオレの舅になったんだから、北条氏のためにがんばってくれよ。伊賀国司として、大内・平賀の勢力を少しでも切り崩してくれ。
義時にはそんな意図があったんじゃないかな。
のえさんの長兄である光季はこの後、朝雅が務めていた京都守護になって上洛します。このことからしても、伊賀氏は仕事ができる家であり、それも北条義時に忠実な走狗として活動していたんじゃないでしょうか。
それが後の伊賀氏の繁栄に繋がっていくわけです。
『歴史と人物7 面白すぎる! 鎌倉・室町』(中央公論新社編・刊)
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