「私生活にも仕事にも影響なく、いつでもやめられると頭では考えていました」(橋爪さん)

自分なりのルールがあれば大丈夫だろう

田中 :覚せい剤を始めたきっかけを教えていただいてもいいですか?

橋爪 :単純な興味からでした。元々は、20代の半ばに当時「合法」と呼ばれていたドラッグを使っていて、その時にちょうど覚せい剤を分けてくれる人がいて、「これをやっているんだったらこれもいいかな」ぐらいの軽さで手を出しました。「仕事の前は使わない」とか自分なりのルールを作って、それを守りながら使っていれば大丈夫だろうという、今考えると間違った判断をしていました。

田中 :高知さんも自分だけは大丈夫と思われていたとか?

高知 :そうです。「俺だけは捕まらない」と思ってるんですよね、みんな。(笑)

橋爪 :はい。でも一緒にいた友人が捕まってしまい、同時に逮捕されました。

田中 :高知さんの場合も、一緒にいた女性がマークされていて自分は巻き添えだったと長年思ってきたということですが、違ったそうですね? 

高知 :そう。僕を捕まえた麻取の方が講演にきてくださったので、聞いたら「ううん、最初から高知さんを張っていたんですよ」って聞いて、「え?!」ってなりました。つくづくバカだったなぁと思います。