101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『ゆずは、絶対に欠かせない冬の香り』

12月といえば、まっさきにあげたい食材は大根とゆず。

今では一年中大根がありますが、甘みのある冬の大根は、「旬の味」にふさわしいおいしさ。それに合わせたように、ゆずが出回ります。

一番手軽にゆずと大根を味わうなら、大根は生のまま二センチくらいの厚さのいちょう切りかサイコロ切りにし、醤油に漬けます。

甘みのある冬の大根は、「旬の味」にふさわしいおいしさ(写真はイメージ。写真提供:photo AC)

といっても、たっぷり醤油をかける、といった程度で、上下に器をゆすって平均的に醤油がまわれば、それで大丈夫。

このなかに、ゆずの皮のせん切りと、ゆずの実を包丁でたたいたものを加え、ざっくり混ぜます。一時間ほどで、おいしい「ゆず大根」のできあがり。

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