長引く炎症は「老化」とも関係が

この長く続く炎症は、体のどこでも起こる可能性があり、全身の多くの病気の原因になります。

『名医が教える 炎症ゼロ習慣 ~体内年齢が10倍若返る~』(著:今井一彰/飛鳥新社)

たとえば、がんや心筋梗塞、脳梗塞、認知症、糖尿病などの生活習慣病、肝炎、喘息、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、うつ病などの病気は、長引く炎症が原因になっていると考えられています。

また、長引く炎症は「老化」とも関係しています。「このところ、老けてきたな」と感じたら、体内で炎症がくすぶっているサインかもしれません。

炎症が続いて肌の細胞が傷つけばシミやシワができたり、肌がたるみます。頭皮の炎症が続けば、抜け毛や白髪の原因にもなります。「年だからしょうがない」と思っていた症状も、実は、炎症によって老化が加速して起こっていることがあるのです。