(写真提供◎写真AC)
貧困家庭に生まれ、いじめや不登校を経験しながらも奨学金で高校、大学に進学、上京して書くという仕事についたヒオカさん。現在もアルバイトを続けながら、「無いものにされる痛みに想像力を」をモットーにライターとして活動をしている。ヒオカさんの父は定職に就くことも、人と関係を築くこともできなかったそうで、苦しんでいる姿を見るたび、胸が痛かったという。毒親サバイバーの先輩との対談で、わかったこととは。
(写真提供◎ヒオカさん 以下すべて)

作家のアルテイシアさん

初めての著書『死にそうだけど生きてます』の刊行記念トークショーの第1弾(
全2回)ヒオカ×アルテイシア 貧困・毒親・ジェンダーしゃべり場を大阪で開催した。
貧困、ジェンダーの話も内容濃すぎだったが、やはり毒親の話が一番濃厚だった。
一緒にトークをしたの作家アルテイシアさんは毒親サバイバー界の大大大先輩である。
その半生はあまりに壮絶だ。

「私が33歳の時に母が変死して、43歳の時に父が自殺して、これで二度と親に迷惑をかけられずにすむ…とホッとしたのも束の間、家に借金取りがやってきて、父が遺した5千万の借金を背負わされた」

&Sofa 毒親の呪いから解放されるまで 地獄編より

など、数々のコラムや著書の中でそのエピソードが綴られている。

10人くらいの映画の主人公の不幸設定のハイブリッドのような、シナリオライターでも思いつかんぞというくらいの、壮絶という言葉では足りない修羅場をくぐり抜けてきたアルテイシアさん。そんなご自身の体験をまったく湿っぽくならずに関西魂爆発のウィットに富んだ文章で書きつづり、多くの人の共感を呼んでいる。毒親サバイバーが生き抜ていくための道標を伝授し、多くの人を救っている。

自分が苦労した分次の世代にはうんと優しく!そんなマインドがとても伝わってくるめちゃくちゃあたたかい方だ。