イラスト:小林マキ
乾燥と寒さにさらされて、肌のかさつきが気になる季節です。放っておくと悪化して、ひび割れ、かゆみ、湿疹などを引き起こすことも。上手に防いで冬を快適に乗り切る方法を専門家に聞きました.
(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

まず洗い方を見直して

洗い過ぎが肌の乾燥を助長するので、まずは洗い方を見直して、と宮田先生はアドバイスします。

「朝晩の洗顔のたびに洗顔フォームを使う人がいますが、皮脂膜がはがれ過ぎてしまうため、1日1回にとどめましょう」

加えて、メイクを落とす方法にも注意が必要、と宮田先生。

「クレンジング剤は肌になじませたら、5分ほどそのままの状態で。汚れが浮くのを待ってから、水や30℃以下のぬるま湯で洗い流します。ゴシゴシこすると肌がダメージを受けるため、スクラブ入りのクレンジング剤や拭き取るタイプのものはおすすめできません」

こすらないほうがいいのは、体を洗う際も同様です。

「せっけん類には、しっかりと泡立てた状態で使えば、泡が汚れを浮かせて落とすという性質があります。ですから、体を洗う際は、ボディソープを手のひらで泡立て、肌に置くだけで十分。ナイロンタオルやボディブラシは肌を傷つけて、乾燥を助長させる原因になります」

洗ったあとの肌は水分が蒸発しやすいため、できるだけ早く、保湿剤でケアすることが大切です。

「顔と同様、体にも保湿剤をていねいに塗ってあげましょう。入浴後を含めた1日2回の保湿ケアを習慣にするだけで、全身の乾燥がかなり改善するはずです」