「左大将と右大将」と「右大臣と左大臣」の関係は異なる
左大将と右大将、それそのものを取り出して「さあ、どっちがえらい?」と聞かれれば、左大将と答えるでしょう。
でも、近衛大将にはすでに確たる仕事がありません。
軍事指揮をするわけではないし、警察権力に関与するのでもない。次なる大臣になる人、という指標に過ぎない。
この点で、右大臣と左大臣の関係とは異なるわけです。
右大臣になった後に、左大臣に進む。これは絶対です。だから左大臣が上、右大臣が下。でも右大将が先に内大臣になることもありますので、右大将より左大将が上、と言い切られると、「うーむ、そうかあ?」と微妙な反応になる、というわけですね。
まあ、仲章の追従(おべっか)だ、という解釈にすれば、何の問題もありませんが。今回は重箱の隅をつつきました。