音楽界入りを目指していたわけでもなかった

音楽を本格的に始めたのは1974年の慶應大文学部入学以降。島根県大社町立大社小学校時代からザ・ビートルズを聴き、大社高時代はコーラス部に入っていたものの、音楽好きの少女に過ぎなかった。

大学では勧誘を受け、2年先輩にあたるミュージシャンの杉真理(68)が代表を務めていた音楽サークル「リアルマッコイズ」に入る。しかし、地味なバックコーラスを好み、当初はそれしかやらなかった。

サークルの仲間は竹内の声質の良さ、歌のうまさにすぐに気づいたので、ソロでやることを勧めたが、固辞し続けた。「私が、私が」という性格ではなく、控え目だった。
音楽界入りを目指していたわけでもなかった。英米文学を専攻していたこともあり、通訳やガイド、音楽雑誌の編集者を志望していた。