アイドルの曲らしからぬもの
27歳だった1982年、何度も一緒に仕事をしていた山下達郎(69)と結婚。その後、2000年までコンサート活動を行なわず、メディアへの登場も激減した。
一方、ほかのアーチストに作品を提供する作家活動を始める。当時は「シンガーソング専業主婦」を自称した。
同年に河合のためにつくったのが『けんかをやめて』。ロックとバラードを融合させた8分の6拍子の斬新なロッカバラードだった。
それまでの河合のシングル9曲はかわいらしいものや元気なものが多かった。だが、この曲は青春期の恋の三角関係をしっとりと歌うもので、アイドルの曲らしからぬものだった。
また、難易度の高い曲で河合の歌のうまさが生かされた。昭和のレジェンド作曲家・筒美京平氏はこの曲を高く評価していた。