40代の強みとは
40代の強みは、新しい知識を取り入れ、スキルを磨く時間があること。
1つの会社に一生勤めるのが幸せな時代ではなくなりました。これからの時代は「どんな会社に勤めているか」「どんな部署にいるのか」よりも、「どんな仕事をしてきたか」「すぐに何ができるのか」という、スキルの高い即戦力の人材が求められます。
それに向けて自分磨きをしていくなら、会社を離れてもやっていける人になれるでしょう。
今や週休4日という会社も出て来ています。そうなると、二足の草鞋を履いて働くということになりますが、そうなれば完全に「何ができるか」で明暗が分かれます。
パートの場合も同じ。不動産屋で働いていたら、「宅地建物取引士」の資格を目指す。旅行会社で働いていたら、「旅行業務取扱管理者」の資格を目指す。スーパーで働いていたら「登録販売者」や「野菜ソムリエ」の資格を目指す。
何か1つ、すぐに役立つ資格を持っていると、それが強みになります。そのために努力する時間も気力もあるのが、40代です。
2人で長く働き、老後までに少しでも貯蓄をして、少しでも増やすことができれば、年金は少なめでも、それほど惨めな老後にはならないはずです。
※本稿は、『老後の心配はおやめなさい――親と自分の「生活戦略」』(新潮社)の一部を再編集したものです。
『老後の心配はおやめなさい――親と自分の「生活戦略」』(著:荻原博子/新潮社)
親の介護に必要な額が3000万円?! 準備すべき自分の老後資金は2000万?! わずかな年金だって破綻したらどうする?! 増えない貯金、揉める相続、かさむ医療費……その心配、本当にするべきなのでしょうか。不安になるのは知らないからです。知って備えて安心すれば、豊かな老後が待っています。家計の専門家が基礎の基礎から教える「老後不安のなくし方」。