年内いっぱいでのコンサート活動からの引退を発表している加山雄三さん(写真提供:NHK)

 

NHKは、年末の第73回NHK紅白歌合戦の特別企画として、永遠の若大将・加山雄三さんの出場の決定を発表した。今年85歳となった加山さんは、年内いっぱいでのコンサート活動からの引退を発表しており、紅白の舞台がその幕引きとなる。

加山雄三さんは1960年に銀幕デビュー。主演映画『若大将シリーズ』など俳優として活躍するだけでなく、歌手としても60年以上のキャリアを誇る。コンサート活動からの引退となる今年は、9月にホールライブ「ラストショー」、そして現在船上ライブ「若大将クルーズ THE FINAL」を公演中だ。

これまで、紅白には17回出場、うち3回の司会も務めた加山さん。紅白史上最高齢の85歳での出場となる。

紅白への出場について加山さんは

「長きに渡り歌手活動を行って参りましたが、年内をもちまして人前でのライブパフォーマンスにケジメをつけさせて頂きます。その最後の日、紅白歌合戦というたくさんの方がご覧頂いているこの番組に参加させて頂けること、本当に幸せでいっぱいです。多くのファンの皆さんや関係者の皆さんの応援と助力がなければ、ここまで来ることは出来ませんでした。感謝と共に、精一杯歌い切りたいと思います!そして、 毎日に目標をもち、毎日が新しいスタート!とすれば、俺の船出の時はまさに今だ!って、そう思うんです。」

とメッセージを寄せた。

本誌『婦人公論』2022年2月号のインタビューでは、2021年末の2年ぶりの有観客ライブ開催までの懸命なリハビリと、ステージに再び立てた事への喜びを

〈久しぶりだからちょっと緊張したけど、みなさんに会えて最高に幸せな気分でした。だから、「君といつまでも」という歌の、「幸せだなァ」から始まるセリフにはいまの心境を加えました。「こんなに幸せなことはありません。死ぬまで歌い続けるぞ」ってね。〉

と語っていた加山さん。コンサート活動からは引退しても、歌手・俳優活動の継続には意欲を見せている。

紅白での最後のライブパフォーマンスを目に焼き付け、これからの加山さんのさらなる活躍にも期待したい。