なぜ家康は東国に幕府を開いたのか

この考察が正しいとすると、「あれ、なぜこの前の日曜日、松本潤さん演じる家康は寝転がって『吾妻鏡』を読んでいたのか? 若い家康はまだ『吾妻鏡』を読むことはできないのでは…」といった感想が生まれるかもしれませんが、ここでは横に置いておくとして。

ぼくが昔から疑問に思っていて、いまだに答えが出ないのは「なぜ家康は頼朝にならって、東国に幕府を開いたのか」です。

信長も秀吉も、京都近くに本拠を築きました。しかしなぜ家康は、当時全く栄えていなかった江戸に幕府を開いたのか?

日本列島は基本的に西高東低。西国の方が経済的な豊かさも、文化程度も上なのです。それなのに家康は、わざわざ江戸に本拠を置いた。いったいなぜ?

来年の大河ドラマ「どうする家康」でこの問いかけがなされるといいな、江戸のルーツがわかるといいな。

そんなことを考えながら、「鎌倉殿の13人」の感想もこれにて最後。来年に思いを馳せつつ、みなさま良い年をお迎えください。