自分にとって何が大事か見極めて

ファイナンシャルプランナーとして、20年以上さまざまなご家庭の家計相談を受けてきました。収入が高くてもお金がまったく貯まらない家庭もあれば、それほど収入はないのにしっかり貯めている人もいる。その差は何だろうと考え続けて見えてきたのが、「お金に対する意識の高さ」という説でした。

当然ながら、入ってくる額(収入)より出ていく額(支出)が多ければ赤字になり、貯蓄もできません。収入と支出について、きちんと意識して把握することが、お金を貯める第一歩です。

現役世代であれば毎月のお給料や売り上げ、リタイア世代であれば隔月で振り込まれる年金額が収入。そこから毎月、何にいくら引き落とされ、現金として実際に使える額はどれくらいか、みなさんは把握できているでしょうか。

日々のことで言えば、買い物に出かけるとき財布にいくら入っているか。足りなくなるたびにATMで下ろしたり、カードや電子マネーで払っていないか。身に覚えのある人は、「お金に対する意識」が低いと言えるのです。

次ページの「買い物をする際、あなたはどうしている?」で4つの項目を確認し、ご自身のお金に対する感覚をチェックしてみましょう。