「両親はよく『私たちは何があってもおまえの一番の味方だからね』と言ってくれます。僕にとって一番安心できる言葉かも。自分には帰る場所があるんだなあと思えますから」(撮影:宅間國博)
2023年1月17日の『徹子の部屋』に俳優の千葉雄大さんが登場。ようやく話せるようになったという、宮城県で家族が被災した東日本大震災当時の気持ち、家族への思いなど胸の内を語る。今回は年末年始の過ごし方や、人との関り方について語った『婦人公論』2021年1月26日号の記事を再配信します。

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透明感に妖艶さ、年齢を感じさせないキュートさもときに併せ持ち、幅広い役柄に挑戦し続ける俳優の千葉雄大さん。20歳でスタートした俳優のキャリアも、すでに13年を迎える。そんな千葉さんにとって初挑戦となるミュージカルへの出演を前に、意気込みを聞いてみると――(撮影=宅間國博 構成=上田恵子)

家族と過ごす時間を重ねて

年末年始は、毎年家族と過ごします。この仕事を始めてからは顔を出せない年もありますが、それでも結構帰っているほうではないでしょうか。ただしわが家の場合、昔からお正月は栃木県の祖父母の家で過ごすため、僕にとってのお正月は実家のある宮城ではなく栃木のそれなんです。

まず大晦日は『紅白歌合戦』を観ながら年越し蕎麦や天ぷら、お刺身などを食べ、年が明けたら初詣に行きます。めちゃくちゃ混んでる日光東照宮と佐野厄よけ大師にお参りし、華厳の滝にも行って、佐野ラーメンを食べて、お年玉をもらいに親戚の家をまわる、というのが定番でした。

屋台で売っている佐野名物《いもフライ》も必ず食べます。ソースをベタベタにつけて食べるのが、ものすごく美味しい。残念ながら2021年の年始は仕事で大阪にいるので、いもフライはおあずけ。次のお正月まで我慢です。

両親は――主に母ですけど――よく「私たちは何があってもおまえの一番の味方だからね」と言ってくれます。あまりに言われすぎて、最近では「はいはい」と聞き流していますが、実は僕にとって一番安心できる言葉かも。自分には帰る場所があるんだなあと思えますから。やっぱり心のよりどころって必要ですよね。