実質勉強しているのはゴリゴリの化学

大麻の専攻といっても、実質勉強しているのはゴリゴリの化学。

大麻に限らず、植物の中の化学成分の種類や含有量、植物から目的物質を取り出す方法、目的物質に応じた最適な分析方法、そして目的物質が植物の体外に出た後にどのように変化するかなどの専門知識や技術を身につける。

ハードな教育課程なので、不純な動機で入学してきた学生は予想外に痛い目に遭う。「化学の専攻なので、もちろん数学の講義も必須で、途中で脱落していく学生もたくさんいます」とキャンフィールドさんは言う。

専攻を設立した当初、ミシガン州では医療目的の使用しか認められておらず、大学内で大麻を育てることができなかった。そのため大麻の検査で使う手法を他の植物を使って教えていたが、2018年に公立大学でヘンプ(有効成分のテトラヒドロカンナビノールが0・3%以下の大麻)の栽培が認められるようになってからは、講義や実習のためにヘンプを栽培するようになった。