冬の時期になると「冬季うつ病」になる可能性も(提供:photoAC)

「日光を浴びない生活」をやめる

空が薄暗く、雨が降っている日に部屋に閉じこもっていると、なんだか湿っぽい気分になってきます。反対に雲一つない快晴の日に外に出ると、不思議と気分が高揚してきます。

これにはきちんとした根拠があります。太陽の光を浴びると、精神の安定や意欲にかかわるセロトニンの分泌が活性化するのです。

冬の時期になると「冬季うつ病」といって、気持ちが落ち込んでやる気が出なくなる季節性の症状を抱える人がいます。これは、日照時間が短くなり、セロトニン不足に陥ることが大きな原因であると考えられています。

つまり、意識的に太陽の光を浴びれば、意欲を高めることができるわけです。それだけではなく、人間の皮膚は日光を浴びるとビタミンDを生成してくれます。ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収率を高めたり、免疫力を維持したりする効果があるのです。

とはいえ、あえて日光浴をする必要はありません。一日一度、外に出て太陽の光を浴びれば十分です。できれば散歩や買い物などで外を歩くのが理想です。